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抵当権抹消登記ってどんな登記?
住宅ローンなどを借りると、不動産に金融機関の抵当権が設定されます。
抵当権抹消登記とは、文字通り、不動産に付いている抵当権を抹消する登記手続のことをいいます。
住宅ローンを完済するなど抵当権を抹消できる条件が揃うと、金融機関から抵当権抹消に必要な書類が交付されます。
住宅ローンを完済し、実体上の抵当権が消滅しても抵当権の登記は自動的に消えるわけではないので、
- ご自身で抹消登記手続を行う
- 司法書士に依頼する
のどちらかを選択し手続を行う必要があります。
必ず抹消しないといけないの?
抵当権抹消登記は『いつまでにしなければならない』などの期限があるものではありません。
実体上の抵当権は消滅しているわけですから抹消登記手続を行わなくても支障がないと思われている方も多いと思います。
しかし、実際には下記のように抹消登記を行わないことによる様々なデメリットがあります。
抹消登記を行わないことによるデメリット4つ
①不動産を売却しづらい
登記簿に抵当権が残っている以上、登記簿を閲覧した人が抵当権が付いているリスクの高い不動産だと考えてしまうため、買い手がなかなか見つからないという事態に陥る可能性があります。
②新たなローンが組みにくい
リフォームなどのために新規の融資を受けたいという場合も、金融機関から抵当権付き不動産と判断されてしまうことでローンの審査が通りづらくなってしまいます。
③書類紛失のリスクが高まる
抵当権抹消登記を行うには金融機関から交付される書類が必要となります。
長期間手続を放置したお客様の多くがその書類を紛失しており、再発行手続など本来不要だった手続に労力を要することになってしまっています。
④手続が複雑に・費用が高額に
長期間放置している間に、相続や住所変更などが生じると抹消登記以外の登記が必要となってくるケースがあります。
また、借入先の金融機関に合併や商号変更・代表者変更などが生じている場合、追加で用意しなければならない書類が増えてしまいます。
上記のようなケースはご自身で手続をするのも難しく、専門家に依頼をしても費用が高額になってしまうということが多いです。
まとめ
抵当権抹消登記は、複雑なものでない限り、ご自身で調べながらやってみるということも可能です。
義務ではない手続でありますが、放置していても将来トラブルになるリスクが高まるだけで良いことは何もありません。
- 自分でやるには難しそう
- 時間がない
- 司法書士事務所に相談に行くのは大変